「もっとたくさんの人に届けたい」
「誰にでも役立つサービスだから、あえてターゲットは絞っていません」
そんな気持ち、よくわかります。
ですが実はそれが、売上が伸びない最大の理由になっているかもしれません。
今回は、ビジネス初心者や個人起業家にこそ知ってほしい、
ターゲットを絞ることで売上が増える本当の理由を、わかりやすくお伝えします。
なぜ、ターゲットを絞った方が売れるのか?
「誰でもOK」は、誰にも刺さらない
たとえば、あなたが英語を学びたいと思っているとき、
次の2つのメッセージのうち、どちらに心が動きますか?
A:英語力を上げたいすべての人に!
B:TOEIC600点台で伸び悩む、30代女性のあなたへ
多くの人は、Bの方が「自分のことだ!」と感じて興味を持ちます。
これは「自分ごと化」されているから。
つまり、ターゲットを絞ることで、あなたの発信や商品がピンポイントで刺さるようになるのです。
絞ることで「記憶に残る存在」になる
比較されにくくなる=価格競争から抜け出せる
たとえば、整体院が100店舗ある地域で、「肩こり・腰痛・なんでも対応します」というメッセージでは、他店と埋もれてしまい、価格で比較されてしまいます。
でも「在宅ワーカー専門の首こり整体」と名乗ったらどうでしょう?
該当する人にとっては「これ、自分のことかも!」と感じられ、他と比較できない「独自の存在」になります。
これは、単にニッチを狙っているのではなく、
お客様にとっての「特別感」をつくるというブランディング戦略でもあります。
売上=「数×単価×成約率」
ターゲットを絞ると、届けられる人数は一時的に減るかもしれません。
でも、そのぶん「成約率」が大きく伸びるのです。
たとえば、
- 漠然とした発信をして、100人に届けて1人が買うより、
- ピンポイントで刺さる発信をして、20人に届けて5人が買う
というように、成約率が上がれば、売上はむしろ増えます。
「たくさんの人に届ける」から「必要な人にだけ深く届ける」へ。
この視点の転換が、売上アップのカギです。
絞る=「減らす」ではなく、「深く届ける」こと
ターゲットを絞ることに抵抗を感じる方の多くは、「市場が狭くなりそう」「売れる数が減るのでは」と心配されます。
でも実は、絞ることで以下のような好循環が生まれます。
- メッセージが明確になる
- 自分ごととして届く
- 検討時間が短くなる(すぐに相談・購入)
- クチコミも「○○に困ってるなら、あの人いいよ!」と具体的に広がる
- 集客コストもへえる
つまり、濃いお客様が集まり、自然とリピーターや紹介が増えていくのです。
どう絞ればいいか?3つの切り口
①「属性」で絞る
例:性別、年代、職業、家族構成、ライフスタイルなど
例:子育て中のママ × フリーランス向けの時間術講座
②「悩み」で絞る
例:同じ属性でも、悩みによって切り口を変える
例:40代女性 × 「リーダーとして孤独を感じている人」向けの講座
③「価値観」で絞る
例:挑戦したい人・のびのび働きたい人・自己成長が好きな人など
価値観を共感軸にすると、“ファン”が生まれやすくなります。
実際にあった成功例(簡易紹介)
例1:デザインスクール
「誰でも歓迎」→「地方在住の30代主婦向け」に絞った結果、
共感が一気に広がり、申し込み数が2倍に。
例2:コーチングサービス
「自己実現したい人」→「中間管理職で、上司と部下の板挟みに悩む人」へ変更。
発信にリアリティが生まれ、問い合わせ数が増加。
まとめ:「勇気を持って絞る」が、成功の鍵
ターゲットを絞るのは、勇気がいります。
でも、それはお客様にとっての「わかりやすさ」と「信頼」に直結します。
- 伝える相手が明確になる
- 発信も尖る
- メッセージが刺さる
- 成約率が上がる
- ファンが生まれる
つまり、絞る=減るではなく、絞る=深く届く、売上が増えるということなのです。
「なんとなく、みんなに向けて発信してたかも…」
そう思ったあなたこそ、いまが変化のタイミングです。
ぜひ、「誰に、どんな未来を届けるか?」を見直してみてくださいね。
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